税理士の創業支援で依頼できることは?メリットと注意点を解説

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起業家にとって、創業期はやるべきことが山積みです。また、起業時に何から手をつければ良いか分からないケースや、融資への不安を抱えるケースも見受けられます。その多くは、専門知識を要するため、自分で行うと限界を感じるかもしれません。そこで頼りになるのが、税務と経営のプロである税理士です。

本記事では、税理士による創業支援の内容やメリット、依頼時の注意点などを解説します。創業支援で税理士への依頼を考えている場合には、ぜひ参考にしてください。

目次

税理士に創業支援を依頼するメリット

まずは、創業期に税理士に依頼するメリットについて見ていきましょう。ここでは、具体的な3つのメリットについて解説します。

創業融資の通過率が高まる

起業家にとって、資金調達は難関の1つだといえます。そこで税理士に依頼すると、創業融資の通過率が高まる傾向にあります。税理士は、精度の高い事業計画書を作成してくれるからです。具体的には、金融機関が融資の審査におけるポイントを押さえた書類作成や、本番を想定した面談対策などを行います。また税理士によっては、提携する金融機関を紹介してくれることもあるでしょう。

税務手続きをプロに任せて本業に集中できる

会社を設立すると、法人設立届や青色申告承認申請など、税務署や自治体へ提出すべき書類が数多く発生します。また書類提出の際には、提出期限を守る必要があります。一つの書類でも期限を過ぎてしまうと、税制上の優遇を受けられません。

このような煩雑な手続きを税理士に依頼することで、経営者は営業活動や商品開発といった、売り上げに直結する本業に集中できます。事務作業に追われてチャンスを逃すといった、本末転倒な事態を防ぐことにもつながるでしょう。

創業直後のキャッシュフローの危機管理をしやすい

「勘定合って銭足らず」という言葉がある通り、利益が出ていても手元の現金が尽きれば会社は倒産する可能性が高まります。創業期から税理士に依頼していれば、キャッシュフローの危機を把握しやすく、倒産リスクを軽減できます。

たとえば、月次試算表の作成を通じて、経営状況をリアルタイムな数字で報告してもらえます。また、資金ショートの予兆を早期に察知しやすく、対策を講じるための具体的なアドバイスを受けることも可能です。

税理士に依頼できる創業支援の具体的な内容

ここでは、税理士に依頼できる創業支援の具体的な内容について解説します。主な内容は、以下の4つです。

会社設立から税務署への届出代行

会社の設立では、法務局への登記と、税務署への届出が必須です。また登記は、司法書士の専門領域です。しかし、司法書士の資格を持った税理士や、司法書士と密に連携する税理士事務所に依頼すれば、登記から税務署への提出までワンストップでの支援が実現します。

各分野のプロが正しい形式で書類を整えるため、経営者は安心して本業のスタートに専念できるでしょう。

法人設立の具体的なタイミングやメリットについては、『不動産投資の法人化タイミングは?メリット・デメリットや設立手順を解説』でも詳しく解説しています。

資金調達(融資・補助金・助成金)のサポート

税理士は、起業家の資金調達もサポートします。具体的には、日本政策金融公庫や民間金融機関の融資制度から最適なプランを選定し、採択率を高めるための事業計画書を作成してくれます。また、活用できる補助金や助成金を提案したり、それらの申請手続きのサポートをしたりすることも可能です。創業期の限られたリソースの中で、必要な資金を獲得できるため、攻めの事業投資を加速させることにつながります。

補助金申請を税理士に依頼するメリットについては、『補助金申請は税理士に依頼すべき?採択率を上げる役割や依頼のメリットについて解説』もご覧ください。

会計システムの導入と記帳代行・指導

税理士は、クラウド会計ソフトの導入もサポートします。たとえば、クラウド会計ソフトと銀行口座やクレジットカードを連携させ、領収書を管理できるよう設定してもらえます。ほかにも、正しい仕訳方法のレクチャーを受けることも可能です。

また、そもそも経理に時間をかけたくない場合には、日々の記帳業務そのものを税理士事務所へ代行するのも一案です。

創業期からの節税対策と経営コンサルティング

税理士に依頼すると、創業期に役立つ節税のアドバイスを受けられます。たとえば、創業期には役員報酬を設定するでしょう。その際に、最も税負担を抑えられる設定方法を教えてもらえます。また、どの支出が経費として認められるかといった、節税のアドバイスも期待できます。さらに事務所によっては、事業の成長ステージに合わせた、中長期的な経営判断をサポートするコンサルティングも提供しています。

創業支援に強い税理士を見極める3つのポイント

すべての税理士が、創業支援を得意とするわけではありません。そのため、スタートアップ特有のスピード感や課題を理解し、伴走してくれる税理士を選ぶこと欠かせません。以下の3つのポイントを参考に、適切な事務所かを見極めましょう。

認定経営革新等支援機関(CSA)である

まずは、国から認定を受けた「認定経営革新等支援機関(CSA)」であるかを確認しましょう。この認定を受けている税理士であれば、創業支援に関する専門知識を持ち合わせています。創業期に必要な融資制度の採択率を高めたり、一部の補助金申請において必要な事業計画の確認書を発行できたりと、多くのメリットが期待できるでしょう。

自社の業界に精通し、融資の成功事例がある

業種によって、原価率や労働分配率、資金サイクルは異なります。そのため、創業時に税理士を選ぶ際には、自社のビジネスモデルに精通するかをチェックすることが大切です。また、同業界での融資実行の実績があるかも確認しましょう。

業界における資金需要のタイミングや、必要な資金額を把握する税理士であれば、融資の妥当性を的確に判断できます。営者にとって、心強い味方となるでしょう。

提携士業(司法書士・社労士等)とのネットワーク

会社経営では、税務以外にも多様な知識が求められます。たとえば、登記なら司法書士が適切であり、社会保険や雇用では社会保険労務士の知恵が必要です。また、契約書なら弁護士の力が必要でしょう。創業支援に強い税理士事務所は、このような士業とのネットワークを持つ傾向にあります。ほかの窓口も集約できる事務所であれば、情報の行き違いを防ぎやすく、多忙な経営者の手間を削減できるでしょう。

税理士に創業支援を依頼する際の注意点

最後に、税理士に創業支援を依頼する際の注意点について解説します。具体的には、以下の内容に注意すると良いでしょう。

経営者自身も数字を把握する姿勢が必要

税理士というプロに任せているから、自社では数字のことを把握しなくて良いと思うかもしれません。しかし、完全に丸投げすることは危険です。なぜなら、融資面談などでは、金融機関は「経営者自身の言葉」で計画を語ることを求めるからです。そのため、税理士と協力して作成した事業計画書であっても、根拠や目標数値を経営者自身が理解していなければ、信頼を得られません。あくまで主役は経営者であり、税理士は最高のパートナーという認識を持つことが大切です。

顧問契約の内容を精査する

創業融資支援は完全無料といった、魅力的なフレーズを掲げる事務所も多く見受けられます。しかし、そのような事務所の多くは、融資成功後の顧問契約がセットになっています。そのため、初期費用だけではなく、月額顧問料・決算料・年末調整などのスポット費用を含めた「年間トータルコスト」が適正かを確認することが大切です。また、万が一相性が合わなかった場合の解約条件や、契約範囲外の相談に別途費用が発生するかなど、細かな内容をクリアにしておきましょう。

創業支援のご相談は二見達彦税理士事務所へ

創業の一歩を踏み出す際に、専門家のサポートがあると安心です。創業時の融資や税務では、専門的な知識が求められます。そこでプロのサポートがあれば、経営者は安心して本業に専念できるでしょう。

二見達彦税理士事務所では、創業支援をさまざまな角度から支えることが可能です。資金調達から将来のビジョン構築までお任せください。創業支援に関するご相談は、二見達彦税理士まで、お気軽にご相談ください。

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