会社法が施行されたことにより、株式会社の資本金が1円でよい、取締役が1人でよい、などの制度の簡略化がされ、今までよりかなり手軽に株式会社を設立することができるようになりました。
しかし、簡単に会社を設立することはできますが、会社を設立した後、会社を維持していくためには、費用もかかりますし、税務や法律の知識も必要となります。
会社を設立する前に、会社設立によってどのようなメリットとデメリットがあるのかを、しっかりと把握しておく必要があります。
メリット
社会的信頼が大きくなる
やはり世間的には、個人で事業をしている場合と、会社を設立している場合とでは、社会的な信用に差がでてきます。取引先によっては、会社でなければ取引はできないという場合もあるようです。
また、広告や宣伝をする際にも、会社として世間にでていく方が消費者の信用を得られやすいのではないでしょうか。
会社の役員報酬を会社の経費として引ける
※ただし、平成18年の税制改正で一部経費にならないケースも多くなっているので注意が必要です
資本金が1000万円未満の場合、最初の2期の消費税の納税義務がない
減価償却費の計上が任意でできる
資産を購入した場合、経費を数年に分けて減価償却費を計上しますが、会社では、この減価償却費を計上しないこともできます。[個人は必ず減価償却費を計上します]
その期の売上げを黒字にしたいのに、赤字になってしまう場合などには、減価償却費を計上しないことで、利益の調整ができます。
青色欠損金が7年間繰り越しできる
赤字が出ても、その赤字を翌期に繰り越せるという制度で、個人事業主では3年間しか繰り越せません。
この制度は、会社を設立した後の利益がでない時期には有利な制度です。
法人を契約者にする生命保険に加入することにより節税ができる
役員に退職金を支給できる
デメリット
会社設立に費用と手間がかかる
会社を維持していくために手間がかかる
会社の経理事務などの会社を維持していくための手続きは、個人事業よりも多く、煩雑になります。
利益がでなくても、地方税が年間最低7万円かかる
このように、会社を設立することで生じるデメリットもありますが、利益が大きくなるとメリットの方がかなり大きいといえると思われます。
ただし、税金面のみととらわれることなく、総合的に判断することも重要です。

